お客様の人生に寄り添うセッションギバーに

人は気づきが起こることで変わる。自分自身 に気づくことで、自分自身のあり方が変わる。だから、自分を変えよう、今よりも進化しようと思えば、まず自分自身に気づけばよいのだろう。

しかし、自分自身を知りたい、自分がどういう人間で何をすべき存在なのか知りたいと、多くの人が口にするにも関わらず、自分自身に気づくということは、非常に難しい。まず、自分を客観的に見ることが難しい。他者に答えを求めても、そのまま受け入れるのもまた難しい。そもそも、自分を知りたいと言いながら、知るのは怖いという意識さえ働いてしまう。したがって、自分に気づいて変化を起こしていくことは、そうたやすいことでは ないのである。

ところが、音声心理士講座の期間中、あるいは期間後、私は音声心理セッションを通して、自分に変化を起こしていく人々を目の当たりにすることになった。それは、セッションの練習をし合った受講生仲間の皆さんであり、私の拙いセッションのモニターになってくださった方々である。

講座受講中、受講生同士がクライアントになったり、セッションギバーになったりして、セッション実習をする機会があり、ほぼ一通りの方と対面できた。そして、最終回には、全員分の公開セッションに参加することができた。 すると、この経過の中で、多くの人の変化を見ることができたのである。

ほとんどの受講生は、私を含めて、セッションに求める「知りたいこと」が変化していった。回を重ねるから当然といえるかもしれないが、多くの人の「知りたいこと」が自分という存在の核心に迫る内容に近づいていった。あるいは、笑顔で次のステージを求めるものになっていった。最終回でのみなさんのおだやかなお顔は忘れられない。

もちろん、変化の要因はひとつではなく、本人の変化へのモチベーション(これのない人は講座にはいらっしゃらないだろう。)、先生からの根源に引き込む深くて的確なアドバイス、仲間同士の信頼感の確立などいろいろに考えられるのだが、その内のひとつに自分を声の波形を通して何度も見た体験も挙げられるだろう。

地元で、私のセッションのモニターになってくださった方々の多くは、「自分を知りたい」とおっしゃった。そうして、結婚や就職など具体的な案件について質問された方々も含めて、終了後はみな一様に「自分を見ることができてよかった。」と言われた。さらにみなさん、「うすうすわかってはいたんですけど・・・。」「いろんな人に言われてきて知ってはいたんだけど・・・」などと付け加えられるのである。

何人かの方は、占星術や四柱推命やリーディングなどいろんな場で教わり、ご自分も努力してこられたのに、まだできていなかったことをまざまざと見せつけられたとのことだった。人から教わっても、あるいは自分で理解していても、(もちろんそのおかげで変化への素地はできたのだと思うが、)なかなか実際の変化は起こせないということらしい。

しかし、鏡で己の姿を見せつけられたとき、一瞬で起こる気づきは強力だ。自分に対する言い逃れやごまかしができない。やっぱりそうだったのか!と腑に落ちた時、変化は自動的に始まってしまう。

モニターになってくださったAさんは、ご自分がこれから何をしていったらよいのか知りたいとのことだったが、ご家族の世話などしなければならないことに追われて、高次からの呼びかけに心を閉ざしている、つまり本当にしたいことに取り組めていない状態にあることを瞬時に理解された。そうして、ご自分の魂の栄養になることをする時間を作ると宣言された。週末には、「朝から、私の魂のために、ヨモギを蒸したり、小豆を炊いたり、パンを焼いたりして楽しんでいます。内側から満たされて充実しています。」とメールをくださった。手をかけて、本当の滋養になる自然食品を作ることに使命と魂の喜びのある方だったのだ。声の波形では未来はライムグリーンやイエローも強くなると出ていたので、存在感のある店主になられるかもとお伝えしたのだが、そんな日は遠くないなと思ったのだった。

ところが、ここから急展開が始まる。Aさんが「会社員の主人が、自然農をしたいから、会社を辞めたいと漏らすんです。子どもが三人いて、土地もお金もないから、まだまだ夢物語なのに。主人にもセッションしてやってください。」とおっしゃっていたご主人が、その一週間後に突然のリストラに遭われたのだ。社宅に住まわれていたので、とりあえずはご実家のある九州に帰られることに・・・。

そこからのAさんはすごかった。あっという間に、九州で自然農ができる土地、自然食品作りと子育てができる家を見つけられ、移住を決められた。お友達も近くにいらっしゃり、学校も近く、しかもその古民家の大家さんは、「住んでくれるなら家賃はただでいいよ」とおっしゃり、地域の方々からも温かく迎え入れられたそうだ。ご主人もお子さん達も楽しくて仕方ないご様子とのことだった。

「あのとき、自分自身を見ることができて、本当によかった。あ、もう、遠回りしたり、逃げたりできないと思いました。だから、導きに従おうと決意できたんです。」とAさんは感謝の言葉をくださった。その言葉は、実は私がいただくべきものではないと私は思っている。Aさん自身が、しかるべき時期に、ご自身を鏡を見て、ご自分に気づかれ、本来の道を進まれる決意をされたので、すべてがうまく采配された道が開かれたのだ。この奇跡を見せていただけた私の方こそ、感謝しかない。ただ、一人の人の(結果的にはご家族の)大きな転換期に、声の波形ソフトという素晴らしい鏡と出会っていただき、役立てていただけた喜びは、この後の私の音声心理士としての大きなモチベーションになるだろう。

一方、私には、セッションの技量を高め、経験を積むことはもちろんのことだが、セッション後のフォローの面で課題が残されている。たとえば、セッションを通して、ご自分の「ねばならない」に気づかれ、それを外していこうとされている方にその後のアプローチができないでいるのだ。音声心理講師のコースや音声療法の学習を急ぎたい。

時間的にも物理的にもいっぱいいっぱいという状態で音声心理士講座を終えたので、今後の道のりも易くはないと思うが、この間に、私自身の声の波形にくっきりと「レッド」が出るようになったので、この学びを形にしていけると信じている。 ・・・感謝して。

40代 女性